「ニィニィ」・・・なんだ?どこから聞こえてくるんだ???5(ラスト)

「いのちがいっぱい♪」
などと言っている場合ではない。
この前の一匹と合わせて全部で四匹か。
「おいおい、そんな目でオレを見るなよ。缶詰はもうないのさ。」
この三匹をおびき出すのにサンマの缶詰を使ったのだ。
「うまかっただろ、いいさ。お前たちはどうせ捨てられちまう。」
同時に頭の中でまた計算が始まる。
世話できる可能性:0
かわいがる可能性:0
結果飼える可能性:0
このまま橋の下に捨ててこいつらが生き残る可能性:不明
「ほら、な?」

とりあえず台所に三匹がはいった段ボールを置いたままベッドに戻って眠りについた。
その朝、段ボールは跡形もなく消えていた。
完